目に見えない匂いを数値化!「臭い 単位」の謎と悪臭防止法の裏側
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なぜ分子の構造が異なると、私たちは全く異なる匂いを感じ取るのか。この根本的な疑問に対し、20世紀半ばに画期的な仮説を打ち立てたのが研究者ジョン・アムーア(John Amoore)だ。
アムーアは分子の「立体形状」と「電気的電荷」に着目し、嗅覚受容体とにおい分子の関係を「鍵と鍵穴」に例えた。特定の形状を持った分子が、鼻の奥にある嗅細胞の特定の受容体(鍵穴)にぴったりと嵌まり込むことで、脳へ刺激信号が送られるという立体化学説を提唱したのである。
彼のアプローチは、後に遺伝子レベルで嗅覚受容体ファミリーを解明したノーベル賞研究へと脈々と受け継がれていく。匂いの単位を化学的に定義するうえで、アムーアの理論は分子構造と人間が受ける臭気強度を結びつける基礎構造となった。