福島・大川荘が「鬼滅の刃の無限城」と称される理由と宿泊記の真実
福島・大川荘が「鬼滅の刃の無限城」と称される理由と宿泊記の真実にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
大川荘の玄関をくぐると、地下から吹き抜けになった開放的な和の空間が視界いっぱいに広がります。その中心に鎮座するのが、木製の階段で結ばれた朱塗りの「浮舞台」です。幾重にも重なる木組みの階段や渡り廊下の幾何学的な立体構造は、ファンならずとも息をのむ美しさを誇ります。
このロケーションが『鬼滅の刃』に登場する「無限城」にそっくりだと評される最大の理由は、空間構造の類似性だけではありません。大川荘では毎日16:00から18:00のチェックイン時間帯に合わせて、浮舞台の上で三味線の生演奏によるお出迎えが行われます。和服姿の奏者が奏でる三味線の音色が吹き抜け全体に反響する光景は、作中で琵琶を奏でて空間を操る鬼「鳴女」の姿そのものだと絶賛されています。
宿の公式発表や取材記録によると、この浮舞台と吹き抜け構造は1989年のリニューアル時に設計されたものであり、作品の連載開始よりはるか昔から受け継がれてきた伝統的な建築演出です。作品側の公式モデルとしてアナウンスされているわけではないものの、その偶然の一致が生み出した幽玄な世界観を味わおうと、館内では多くの宿泊客が記念撮影を楽しんでいます。写真撮影を行う際は、演奏者や他の宿泊客のプライバシーに配慮しつつ、ロビー上階の手すり付近から見下ろすアングルで撮影すると、奥行きのある立体的な構図を美しく収めることができます。