『雲黒斎の野望』はなぜ神作か?吹雪丸の性別とトラウマ級Sf結末の真相
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本作が「歴代屈指のトラウマ映画」として語り継がれる最大の理由は、戦国時代の元凶を倒して現代へ戻ってきた直後の狂気的な歴史改変描写にあります。
タイムマシンで昭和から平成の現代へ帰還した野原一家を出迎えたのは、見慣れた春日部ではありませんでした。高層ビル群の形状は奇妙に変貌し、街行く人々は全員チョンマゲを結い、テレビを点ければ独裁者を讃えるプロパガンダ番組が垂れ流されているという異様な光景が広がっていたのです。
野原一家以外の全人類が洗脳され、世界そのものが書き換えられてしまった圧倒的な絶望感。このタイムパラドックスによる不気味な日常の崩壊は、幼少期の視聴者に強い恐怖を植え付けました。
そして、この世界の支配者として君臨していた男こそ、本作の真の黒幕であるヒエール・ジョコマンです。戦国時代で倒したはずの「雲黒斎」の正体は、未来から逃亡してきた30世紀の時間犯罪者・ヒエールその人であり、戦国時代での戦いすらも彼の手のひらの上であったという衝撃の事実が突きつけられます。