昭和・平成を狂わせた鬼才・緒形拳!名作の裏側と配信での再評価
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彼のアクターとしての根底には、劇団「新国劇」で過ごした血のにじむような若き日の研鑽がある。辰巳柳太郎や島田正吾といった巨匠たちの背中を追いかけながら、殺陣の技術だけでなく、人間の情念や泥臭さを体現する殺気立った舞台度胸を叩き込まれた。
この劇団時代に磨かれた重厚な殺陣と身体表現は、後に彼が主演を務める数々の時代劇において大いに発揮されることとなる。型通りの綺麗な殺陣ではなく、泥にまみれ、生き残るために命を削るような生々しい立ち回りは、当時の映像界に大きな衝動を与えた。新国劇で培った泥臭さこそが、彼の演技の確固たる骨格となったのである。