旭精機工業が「やばい」真相とは?国内唯一の小銃弾企業と年収の実態

旭精機工業が「やばい」真相とは?国内唯一の小銃弾企業と年収の実態について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

旭精機工業を評価するにあたり、一般読者や個人投資家が見落としがちな2つの決定的な誤解を是正しておく必要があります。

1つ目の誤解は、「防衛特需によって莫大な暴利を得ている」という見方です。防衛省との契約は、原則として原価に一定の利益を上乗せする「総原価計算方式(適正利潤方式)」が適用されます。つまり、受注量が激増しても、民間IT企業のように利益率が20%、30%と跳ね上がる構造にはなっていません。法外な利益は出ない代わりに、原材料費の高騰分は国側で一定程度補填されるため、「薄利だが絶対に赤字にならない手堅いマージン」が長期間にわたって保証される仕組みです。この構造を理解せずに短期的な大化けを期待すると、決算発表後に失望することになります。

2つ目の誤解は、「民需の工作機械事業がおまけである」という認識です。前述の通り、売上の約半分は一般産業向けの自動盤やプレス機械です。世界的な設備投資サイクルや半導体・自動車業界の市況に影響を受けるため、特機事業が絶好調であっても、民需の落ち込みによって全体の営業利益が相殺される局面があります。旭精機工業を分析する際は、防衛予算の動向だけでなく、世界の工作機械受注統計(日本工作機械工業会発表データ)を同時にモニタリングすることが不可欠です。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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