「フリーハグの本当の意味」創始者の目的と脳科学が明かす感動の真実

「フリーハグの本当の意味」創始者の目的と脳科学が明かす感動の真実にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

「誰も私を迎えてくれなかった。だから、自分が誰かを迎えようと思ったんだ」——これがすべての始まりだった。2004年、オーストラリアのシドニーに帰国したひとりの男性、ジュアン・マン(Juan Mann)は、空港の到着ロビーで家族や友人と笑顔で抱き合う人々をひとり佇みながら眺めていた。自身の孤独と途方に暮れる感情から生まれた奇想天外なアイデア、それが「フリーハグズ・キャンペーン」の原点である。

彼が段ボールに「FREE HUGS」と手書きし、シドニー・ピット・ストリート・モールの雑踏に立った当初、通行人は不審な目を向け、警戒感をあらわにした。しかし、15分が過ぎた頃、ひとりの年配女性が足を止めた。愛犬を亡くし、娘の命日でもあった彼女は、ただ誰かに抱きしめてほしかったのだ。ふたりが交わした温かな抱擁は、街の空気を一変させた。創始者が目指したのは、宗教的勧誘でも金銭目的でもない。見知らぬ他者へ「あなたには価値がある」と無条件で伝える、草の根の真意だった。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest