神戸大学農学部・大学院人気の真相|難易度・院試倍率と進路のリアル
神戸大学農学部・大学院人気の真相|難易度・院試倍率と進路のリアルにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
学問的評価が高い一方で、学生の日常には神戸大学ならではの「洗礼」が存在します。象徴的なのがキャンパスの立地です。農学部学舎が位置するのは神戸大学 六甲台キャンパスのエリア(鶴甲第2キャンパス北方に隣接する高台)。阪急六甲駅やJR六甲道駅から神戸市バスを利用するのが標準ルートですが、混雑時や坂道を徒歩で登る際の傾斜は「登山」と形容されるほどの過酷さです。
SNSや学生掲示板でも「景色は神戸の街と海角を一望できる絶景だが、日々の登校は足腰との戦い」「天候が崩れると霧に包まれる」といったリアルな声が散見されます。しかし、この隔離された静謐な環境こそが、研究に没頭するための絶好のシェルターとして機能している側面も見逃せません。
研究環境に目を向けると、例えば生命機能科学専攻・応用生命化学講座の食品・栄養化学研究室をはじめ、各研究室の結束力と活気は特筆すべきレベルにあります。春には研究室対抗のお花見やおでんパーティが催されるなど、アットホームな人間関係が築かれる一方で、コアタイムには最先端の質量分析計やDNAシーケンサーを駆使した実験が夜遅くまで行われています。
修了生の一人は取材に対し、当時の様子を次のように語っています。
「実験のデータが出ずに深夜まで研究棟に残る日も多かったですが、教授陣の部屋のドアは常に開かれていて、ディスカッションに何時間も付き合ってくれました。あの濃厚な時間が、製薬メーカーの開発現場で未知の課題に直面した際のタフな粘り強さにつながっています」