フズリナは示相化石?示準化石との決定的な違いと判別法を徹底解説

フズリナは示相化石?示準化石との決定的な違いと判別法を徹底解説について見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

フズリナの理解を深めるためには、その生物学的な正体を知ることが近道です。フズリナは肉眼で見ると数ミリから数センチメートルの米粒のような形状をしていますが、実は単細胞生物である「有孔虫」の仲間です。その紡錘(糸を巻き取る道具)に似た形状から、和名では紡錘虫(ぼうすいちゅう)とも呼ばれます。

フズリナの歴史は、地球環境の激変と密接に結びついています。古生代石炭紀(約3億5900万年前〜2億9900万年前)に出現したフズリナは、続くペルム紀にかけて世界中のテチス海沿岸などを中心に爆発的な多様化を遂げました。石灰質の硬い殻を持っていたため、死骸が海底に堆積して巨大な石灰岩層を形成したのです。山口県の秋吉台や栃木県の葛生(くずう)地域など、日本各地に見られる大規模な石灰岩地帯には、無数のフズリナ化石が閉じ込められています。

しかし、ペルム紀末(約2億5200万年前)に発生した地球史上最大の大量絶滅事変「P-T境界」において、フズリナは全滅しました。海洋生物の約96%が死滅したこのカタストロフによって、フズリナの歴史は完全に幕を閉じたのです。この「ペルム紀末で完全に姿を消した」という事実こそが、地層が古生代のものであることを証明する決定打(示準化石の証拠)となっています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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