深川江戸資料館が大人を魅了する理由!実物大の町並みと見どころ徹底検証
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江東区深川江戸資料館の地下1階から地上2階に広がる吹き抜けの大空間には、江戸時代末期の深川佐賀町がそっくりそのまま再現されています。多くの歴史博物館に見られる縮尺模型やアクリルパネル越しの鑑賞とは異なり、実物大の町並みを自分の足で歩き、建物の柱に触れ、畳に上がることができる点が最大の特長です。
再現されているのは、米問屋の白壁土蔵、船宿、舂米屋(つきごめや)、油屋、そして庶民が暮らした長屋の数々です。路地を入ると共同の井戸やゴミ捨て場、共同便所までが当時の配置基準に基づいて忠実に復元されています。さらに各部屋には「船宿で働く船頭の松次郎」「三味線の師匠のお師匠さん」といった具体的な住人の年齢や職業、家族構成まで細かく設定されており、タンスの中の衣類や台所の調理器具、買い出しの帳面まで生活の息遣いが感じられる小道具が配置されています。
来館者を驚かせるもう一つの仕掛けが、約15分から20分のサイクルで移り変わる音響と照明の演出です。鶏の鳴き声とともに夜が明けると、朝のやわらかな光が差し込み、日中にはアサリ売りや金魚売りの威勢のいい物売りの声、船の櫓(ろ)を漕ぐ音が響き渡ります。やがて夕暮れの茜色に染まり、遠くで雨や雷の音が響いたかと思えば、夜警の拍子木の音や猫の鳴き声とともに満月が昇るなど、江戸の1日の情緒を五感全体で味わえる設計になっています。