ポロとラルフローレンの違いとは?別ブランドの真相と格付けを徹底解剖

ポロとラルフローレンの違いとは?別ブランドの真相と格付けを徹底解剖について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

ネット通販や量販店で数千円で販売されているポロの服を見て、「ラルフローレンのコピー商品ではないか」と疑う声が後を絶ちません。しかし、ポロ別ブランドの真相を明かすと、低価格帯で流通している代表格「U.S. POLO ASSN.(ユーエスポロアッスン)」は偽物や海賊版ではなく、1890年にアメリカで設立された全米ポロ協会(United States Polo Association)の公式ライセンスを管理する正式な別会社です。

両者の決定的なルーツの違いは以下の通りです。

ファッションデザイナーであるラルフ・ローレン氏(本名:ラルフ・ルーベン・リフシッツ)が、1967年にネクタイの製造・販売から創業したのが「ラルフ ローレン社」です。彼は上流階級の優雅なライフスタイルを体現する象徴として、伝統的な馬術競技「ポロ(Polo)」のイメージをブランド名に採用し、1971年にアイコニックなポニーロゴを発表しました。すなわち、ラルフローレンにとってのポロは「ブランドが創り上げた上流階級の世界観・世界的な高級プレップスタイル」を意味します。

一方で「U.S. POLO ASSN.」は、アメリカにおけるポロ競技そのものの統括団体が母体です。競技の普及と認知向上を目的としてアパレル事業のライセンス供与を行っており、本国アメリカをはじめ世界130カ国以上で正当に商標登録されています。つまり、歴史の古さだけで見れば競技団体であるユーエスポロ側が先行していますが、ファッションブランドとして世界的なラグジュアリーの地位を先に確立したのはラルフローレンでした。

この類似した名称と競技モチーフを巡っては、過去数十年にわたり米国連邦裁判所をはじめとする世界各地で激しい商標侵害訴訟が繰り広げられてきました。米連邦地裁などの司法判断の蓄積により、「消費者が混同しないよう、ロゴの明確な差別化と表記ルールの遵守」を条件として双方が市場で共存する枠組みが確立しています。したがって、ユーエスポロアッスン違いの本質は「偽物か本物か」ではなく、「老舗デザイナーズブランドか、スポーツ統括団体の公式ライセンス品か」という企業構造の差にあります。

なお、同様にショッピングモール等で見かける「BEVERLY HILLS POLO CLUB(ビバリーヒルズポロクラブ)」も、1982年に南カリフォルニアで誕生した完全に独立した別会社であり、ラルフローレンとは一切の資本提携関係がありません。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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