「早春賦」作詞家・吉丸一昌の知られざる生涯!歌詞に眠る真実とは
「早春賦」作詞家・吉丸一昌の知られざる生涯!歌詞に眠る真実とはの要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
大分県臼杵の地で生まれた吉丸は、東京帝国大学で国文学を修めた異色の頭脳だった。当時の日本音楽界は西洋の理論を取り入れることに躍起になっており、日本語の美しいリズムをいかに旋律に乗せるかという技術的な課題に頭を悩ませていた。言葉のプロフェッショナルとして白羽の矢が立ったのが彼である。
彼が活動の拠点としたのは、現在のアートの最高峰として知られる東京藝術大学の前身、東京音楽学校であった。教授として教壇に立った吉丸は、単に歌詞を提供するだけにとどまらず、言葉の発音と旋律の相関関係を極限まで追求した。文学的知性と鋭い音楽的感性を兼ね備えた彼のスタイルは、当時の音楽界に新鮮な旋風を巻き起こすことになる。