「知は力なり」の真意とは?ベーコンが唱えた科学革命の本質を解説

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近代哲学の幕開けを語る上で欠かせないのが、ベーコンと並ぶ知の巨人、フランスの哲学者ルネ・デカルトとの比較です。両者はともに「中世のスコラ哲学を脱構築し、確固たる真理の基盤を築く」という共通の目的を持ちながら、その到達経路は正反対でした。

デカルト 合理論 比較のポイントを整理すると、以下の通りです。

・ベーコン(イギリス経験論):
知識の源泉を「五感による経験・観察・実験」に置きます。個別の事実から法則を導く「帰納法」を重視し、人間の理性は先入観(イドラ)に囚われやすいため、外的な実証データで検証し続けなければならないと考えました。

・デカルト(大陸合理論):
感覚や経験は錯覚に陥りやすいとして退け、人間の「生得的な理性」を出発点としました。すべてを疑った末に到達した「我思う、ゆえに我あり(コギト・エルゴ・スム)」という絶対的な心理から、論理的に体系を導き出す「演繹法」を重んじました。

この「経験から事実を積み上げるベーコン」と「理性の演繹によって真理を打ち立てるデカルト」の対比は、やがて18世紀のカント哲学によって統合され、近代科学と認識論の確固たる骨格を形成することになります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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