世界を欺いたデタラメ手話の闇|マンデラ追悼式から現在まで徹底解剖
世界を欺いたデタラメ手話の闇|マンデラ追悼式から現在まで徹底解剖の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
追悼式で手話を行っていた人物は、当時34歳のタムサンカ・ジャンティ(Thamsanqa Jantjie)氏でした。大炎上を受けてメディアの直撃取材を受けた彼は、記者陣に対して耳を疑うような理由を語り始めます。
ジャンティ氏は「自分は長年訓練を受けた正当な通訳者だ」と主張しつつ、式典の最中に統合失調症の発作が起きていたと釈明。「壇上で突然、頭の中に天使の声が響き、幻覚が見え始めた。集中力を完全に失い、パニックになりながらも式典を壊さないよう手を動かし続けるしかなかった」と語ったのです。
しかし、メディアの調査報道によって明かされた偽手話通訳者の経歴は、さらに衝撃的なものでした。彼には過去に殺人、殺人未遂、誘拐、強盗といった重罪での逮捕・起訴歴があったことが発覚。彼を派遣した通訳派遣会社は実態が不透明なペーパーカンパニー同然の組織であり、相場を大幅に下回る低賃金で彼を雇い入れていたことも明らかになりました。
なぜ警備レベルが極限まで高められていたはずの首脳級式典に彼が登壇できたのか。その根本的な要因は、南アフリカ政府側の手配における「手話通訳の公的資格チェックの甘さ」と、安全保障上の身元調査(バックグラウンドチェック)の怠慢にありました。手話が理解できない官僚やイベント運営者にとって、スーツを着てそれらしく手を動かしている人物の真偽を見極める術がなかったという、管理体制の構造的欠陥が露呈した形です。