漫画家・雷句誠の現在地|『ガッシュ2』ヒットの裏側と裁判の真相
漫画家・雷句誠の現在地|『ガッシュ2』ヒットの裏側と裁判の真相の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
雷句誠のキャリアを語る上で避けて通れないのが、2008年に起こった小学館との法廷闘争です。『金色のガッシュ!!』の連載終了後、小学館から返却された原稿の中に、単行本の表紙やカラーイラストなど計5枚の重要原稿が含まれておらず、編集部側が紛失していたことが発覚しました。
雷句側は紛失した原稿の美術的価値と精神的苦痛に対する損害賠償を求め、東京地方裁判所に提訴。提訴時に公開された陳述書には、原稿紛失に対する怒りのみならず、当時の担当編集者による過度なプレッシャーや過密日程、作家への配慮を欠いた対応など、編集現場の過酷な実情が生々しく告発されていました。この裁判は2008年11月、小学館側が原稿紛失の過失を認め、和解金を支払うとともに再発防止を約束する形で和解が成立しました。
作家が大手出版社の管理体制に異を唱え、公の場で権利を主張したこの出来事は、漫画業界における原稿の財産的価値と作家の尊厳を再認識させる大きな転換点となりました。