セウォル号沈没事故と日本の知られざる真相|救助拒否の理由と改造の闇
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セウォル号という船には、日本と切っても切れない出自があります。同船は1994年に長崎県の林兼船渠で建造され、日本の海運会社「マルエーフェリー」(旧・大島運輸)が「フェリーなみのうえ」として鹿児島〜奄美〜沖縄航路で約18年間にわたり運航していた船でした。
日本国内で運航されていた期間中、同船は定期的な保守点検を受け、重大な事故を一度も起こすことなく安全航行を続けていました。しかし、船齢18年を迎えた2012年10月、韓国の船会社「清海鎮海運」へ売却されたことで運命が暗転します。
清海鎮海運は購入後、収益を最大化するために船尾の上層階に大規模な客室増設工事を実施。この無理な改造によって船の重量は239トン増加し、重心が大幅に上昇して船としての復原力(傾いた船が元に戻ろうとする力)が著しく損なわれました。
さらに日常的な運航において、規定積載量の約3倍に達する過積載(約2,143トン)を常態化させていた上、過積載をごまかすために重心を下げる役割を果たすバラスト水(船底に溜める海水)を規定の4分の1程度まで抜いて出港していました。安全を極限まで犠牲にした利益優先の運航体制が、転舵時の転覆という悲劇の引き金を引いたのです。