三毛別羆事件の本物写真は存在するか?ネット拡散画像の真偽を検証

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結論から言えば、惨劇を起こした加害熊「袈裟懸け(けさがけ)」そのものを撮影したとされる本物の写真は存在しないというのが、現代の歴史研究における支配的な結論だ。1915年当時の三毛別(現在の北海道苫前町)は、電化すら進んでいない山間の開拓集落であり、一般市民や現地警察がカメラを所有しているような環境では到底なかった。

ネット上で「本物」として拡散されている有名写真の多くは、昭和初期に旭川や帯広などで仕留められた別の巨大ヒグマの記録写真や、後年の新聞報道で使われたイメージ画像が混同されたものである。2026年に再整理された歴史資料の照合結果を見ても、事件直後の現場や仕留められた直後の個体を捉えた写真は一枚も確認されていない。流出画像とされるものの真相は、他地域の記録写真や後年の検証展示写真の誤認に過ぎないのだ。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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