おでんが高いと感じる理由は?コンビニ値上げと家作りの罠を徹底解剖

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冬場のコンビニエンスストアを象徴していたレジ横のオープン什器おでん。数年前までは「70円セール」などの販促キャンペーンで賑わっていましたが、現在の店頭を見渡すと価格構造は劇的に変化しています。大手チェーンにおける主要具材の価格設定は、定番の大根や玉子、ちくわであっても1個あたり140円から180円前後、牛すじなどの肉類に至っては200円を大きく超えるケースが珍しくありません。

セブン-イレブンをはじめとするコンビニ各社が価格改定に踏み切った背景には、原材料費の急騰に加えて店舗オペレーションの維持コストがあります。レジ横で煮込み続ける従来のオープン什器は、定期的な温度管理や具材の廃棄ロス、さらにはスタッフの清掃負担が極めて重いという課題を抱えていました。フードロス削減と衛生面への配慮からパウチ包装のチルドタイプやレンジアップ商品へのシフトが進み、商品開発と品質保持に関わるトータルコストが店頭価格に反映されています。

その結果、大根、たまご、厚揚げ、白滝、牛すじといった定番を5〜6品選ぶだけで会計が1,000円前後に達するようになり、お弁当やホットスナック以上の高単価商品へと位置づけが変わりました。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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