プリン体と痛風は関係ない?食事制限が無意味と言われる医学的真相

プリン体と痛風は関係ない?食事制限が無意味と言われる医学的真相に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

食事制限のみで尿酸値をコントロールすることには限界がありますが、生活習慣の是正が無意味なわけではありません。痛風における食事療法の最新知見は、「プリン体単品の排除」から「全身の代謝改善」へと大きくシフトしています。

かつて敬遠されていたホウレンソウ、キノコ類、大豆製品などの「プリン体を含む植物性食品」は、近年のコホート研究において痛風発症リスクを高めないことが判明しました。牛乳や低脂肪ヨーグルトなどの乳製品に含まれるカゼインやホエイタンパク質には、腎臓からの尿酸排泄を促進する働きがあります。尿路結石を予防するため、水やお茶を中心に1日2リットル程度の水分補給を行い、尿量を確保することも欠かせません。

生活改善を行っても尿酸値が十分に下がらない場合、日本痛風・尿酸核酸学会のガイドラインに基づく尿酸降下薬の服用基準に従い、適切な薬物治療を行います。

【薬物治療の開始基準】
・痛風発作の既往、または痛風結節がある場合:7.0mg/dL超で薬物治療を導入
・無症状でも腎障害、尿路結石、高血圧、糖尿病、虚血性心疾患などの合併症がある場合:8.0mg/dL以上で導入を検討
・合併症のない無症候性高尿酸血症の場合:9.0mg/dL以上で導入を検討

治療のゴールは、血清尿酸値を「6.0mg/dL以下」に維持し続けることです。6.0mg/dL以下をキープすることで、関節内に蓄積した尿酸結晶は数ヶ月から数年かけて徐々に溶解し、発作の完全な再発予防が可能となります。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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