名旅館・千歳楼の解体と現在|相次ぐ火災と遺体事件、廃墟の真相
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火災で焼け焦げ、風雨に晒された巨大廃墟は、いつ崩壊してもおかしくない危険な建造物と化していました。すぐそばにはJR中央本線の線路や県道が通り、土砂崩れや部材の落下事故が発生すれば大惨事になりかねない状況でした。
しかし、民有地である廃墟の解体には大きな法的な壁が立ちはだかりました。所有者一族の相続放棄などにより責任の所在が曖昧で、民間企業による再開発も巨額の解体費用がネックとなり進みませんでした。
地域の安全確保を最優先とした愛知県春日井市は、建築基準法や空家等対策特別措置法に基づく手続きを重ね、市が主体となって撤去を行う「略式代執行」を決断。公費を投入して危険な建物の解体に乗り出す異例の措置が取られました。