伝説の秘密機関・陸軍中野学校とは?スパイ訓練と小野田寛郎の真相
伝説の秘密機関・陸軍中野学校とは?スパイ訓練と小野田寛郎の真相についての疑問解決ガイドを徹底解説します。
中野学校の教育理念において最も象徴的なのが、当時の日本軍全体を支配していた『戦陣訓』(生きて虜囚の辱を受けず=生きて捕虜になるな、自決せよという教え)の完全な否定でした。
教官たちが生徒に徹底して叩き込んだモットーは、「死ぬな、絶対に生き延びろ」「敵の捕虜になっても生き恥を忍んで生き延び、最後の瞬間まで任務を遂行せよ」というものでした。諜報員が命を落とせば、それまでに収集した極秘情報はすべて水泡に帰します。命を捨てて潔く散ることよりも、どれほど泥にまみれても生き残り、情報を祖国へ届けることこそが最大の使命とされたのです。
さらに、学校の根本精神として掲げられた言葉が「謀略は誠なり」でした。一見すると矛盾するように思えるこの言葉には、「小手先の嘘や欺瞞はいつか見破られる。相手を動かし、情報を得る最大の武器は、人間としての至誠(純粋な誠意)である」という深い哲学が込められていました。