ラストエンペラー愛新覚羅溥儀の真実|皇帝から庭師へ辿った数奇な生涯
ラストエンペラー愛新覚羅溥儀の真実|皇帝から庭師へ辿った数奇な生涯に関する注目トピックを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。
1931年の満州事変を経て、関東軍の主導により1932年に建国されたのが「満州国」です。溥儀は当初「執政」として迎えられ、1934年には満州国皇帝(康徳帝)へと即位しました。先祖発祥の地で清朝の再興を果たすという大義名分を抱いていた溥儀でしたが、現実に対面したのは徹底的な傀儡(かいらい)支配でした。
満州国の実権は関東軍が完全に掌握しており、皇帝である溥儀の署名なしにはいかなる国政決定も下せない形式を取りつつも、実質的な拒否権は一切与えられていませんでした。宮廷内には盗聴器が仕掛けられていると疑心暗鬼になり、食事に毒が盛られていないか怯える日々。皇帝としての威厳を演じさせられる一方で、精神的には極限まで追い詰められていたのです。
1945年8月、ソ連の対日参戦と日本の無条件降伏によって満州国はわずか13年で瓦解。溥儀は通化省臨江県(現・白山市)の大栗子で退位を宣言し、日本への亡命を図る途中の瀋陽飛行場でソ連軍の捕虜となりました。