江戸城の石垣から世界のラグジュアリー建築へ——2026年、なぜ「伊豆石」が地球規模で再評価されているのか
江戸城の石垣から世界のラグジュアリー建築へ——2026年、なぜ「伊豆石」が地球規模で再評価されているのかにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
現在、実際に稼働している伊豆の採石場は極めて限定的だ。掘り出される石の絶対量が限られていることから、国際市場における取引価格はここ数年で急上昇している。パリの高級ブティックのインテリアや、シンガポールのウォーターフロントに誕生した超高層ホテルのメインエントランスなど、世界のハイエンド空間で「IZU STONE」の名が指名買いされる事態が起きている。
「需要に対して供給がまったく追いついていない」。地元の採石事業者がそう漏らすように、特定の採掘層からしか獲れない深みのある青緑色の原石は、オークション並みの高値で取引されるケースも珍しくない。かつての地場産業は、いまや世界的ラグジュアリー市場の最前線に立たされている。