昭和・平成の暴走から令和の自省へ——「保毛尾田保毛男」騒動が遺したメディア倫理の現在地

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「子どもの頃、クラスメイトから『お前、保毛尾田だろ』と笑われ、自分の性的指向を隠し通すしかなかった」。都内在住の40代ゲイ男性は、当時の記憶をそう振り返る。メディアが放つ強力なメッセージは、茶の間のお笑いにとどまらず、人々の意識や日常の人間関係にダイレクトに侵入する。

公共の電波を使って特定の属性を持つ人々を滑稽に描くことは、社会に対して「彼らは笑っていい対象である」という強力な許可を与えることに他ならない。2017年の炎上は、長年抑圧されてきた当事者たちの痛みが、SNSという個の発信手段を得て一気に可視化された瞬間でもあった。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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