仕事よりプライベート優先は正解か?キャリア満足度と年収の真実
仕事よりプライベート優先は正解か?キャリア満足度と年収の真実とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
官民の公的調査も、労働観の地殻変動を克明に記録している。厚生労働省が発表する毎月勤労統計調査や労働安全衛生調査からは、総実労働時間の緩やかな減少とともに、若年層のみならずミドル層においても「仕事のやりがい」よりも「勤務時間の柔軟性」や「休みの取りやすさ」を職場選びの最重要条件に挙げる割合が過去最高水準に達していることが見て取れる。
さらに、リクルートワークス研究所による働く人々の意識調査では、いわゆる「静かなる退職(Quiet Quitting)」に類する、割り切った就業姿勢を肯定的に捉える層の広がりが報告されている。雇用関係を「人生のすべて」ではなく「対価を得るための契約」と捉えるリアリズムだ。
だが、この割り切りは単なる無気力ではない。調査が示すのは、会社組織に過度な期待を抱くのをやめた個人が、副業、自己投資、地域活動、趣味といった社外のコミュニティに生きがいとセーフティネットを見出している姿だ。組織と個人の関係は、隷属から対等なパートナーシップへと変貌を遂げている。