宮島・弥山に燃え続ける消えずの火!霊火堂が秘める奇跡と霊水の謎
宮島・弥山に燃え続ける消えずの火!霊火堂が秘める奇跡と霊水の謎の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
平安初期の大同元年(806年)。唐から帰国した弘法大師 空海は、瀬戸内海を航行中に宮島の霊気に打たれ、険しい弥山へと足を踏み入れた。そこで行われたのが、百日間に及ぶ求聞持法(ぐもんじほう)の過酷な修行である。その際に灯された護摩の火こそが、1200年以上の時を超えて燃え続ける「消えずの火」の起源と伝えられている。
宮島といえば海上に浮かぶ大鳥居で知られる厳島神社が代名詞だが、中世から近世にかけて島の信仰体系を支えてきたのは、弥山を管轄する大本山 大聖院を中心とした密教勢力だった。厳島神社を深く崇敬した武将・平清盛もまた、この山の神秘に畏敬の念を抱き、社殿の造営とともに山岳信仰の保護に尽力したと記録されている。現在も堂内を守護する仏教寺院・宗教法人の僧侶たちによって、朝夕の薪くべと火の管理が厳格に受け継がれているのだ。