奇跡の復活を遂げた伝説の味!気仙沼が誇る名店の真実と現在地

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1942年の創業以来、気仙沼港で働く漁師や地元の人々に愛され続けた「かもめ食堂」。だが、2011年3月11日、圧倒的な津波の猛威が町を襲い、店舗は跡形もなく流失した。昭和の港町情緒を色濃く残した憩いの場は、一瞬にして記憶の彼方へ追いやられたかに見えた。

この絶望的な状況に立ち上がったのが、東京・葛西の名店「ちばき屋」の創業者であり、気仙沼出身の千葉憲二氏だ。自身も被災地支援に奔走するなかで、「故郷のシンボルだったあの味と風景を、未来へ残さなければならない」と決意。株式会社ちばき屋を率いる千葉氏の呼びかけにより、官民を巻き込んだ「気仙沼かもめ食堂復興プロジェクト」が産声を上げた。

プロジェクトの第一歩は、驚くべき場所で刻まれることとなる。2012年、全国から選りすぐりの名店が集まる「新横浜ラーメン博物館」への期間限定出店だ。被災地本国での再建に先駆け、まずは首都圏で気仙沼の食の力を発信し、復興への足がかりを築く。千葉氏の妥協なき味作りに共鳴した全国のラーメンファンが押し寄せ、同館での営業は大成功を収めた。そして2015年冬、博物館での営業を終え、満を持して生まれ故郷である気仙沼港の地に、かもめ食堂の屋号が堂々と帰還を果たしたのである。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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