『もののけ姫』性的描写の真相と裏設定|タタラ場の秘密を徹底解説
『もののけ姫』性的描写の真相と裏設定|タタラ場の秘密を徹底解説の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
『もののけ姫』に登場するもうひとつの重要な裏設定が、タタラ場の奥で新兵器の開発に従事する「包帯を巻いた病者たち」の存在です。一部のネット言説では性病の隠喩ではないかと邪推されることもありますが、これは明確な誤りです。
宮崎駿監督は2001年以降の講演会やハンセン病療養所(全生園)での対話の中で、「業病(不治の病)と恐れられ、社会から徹底的に隔離されたハンセン病患者をモデルにした」と公式に語っています。中世日本において、感染症や原因不明の重病を患った人々は「前世の罪業」と見なされ、人間扱いされずに遺棄されていました。
エボシ御前は、そんな彼らにも生きる場所と「石火矢の改良」という極めて高度な役割を与え、一人の人間として接しました。病者の一人がアシタカに放つ「生きることはまことに苦しくつらい。世を呪い、人を呪い、それでも生きたい」という言葉は、映画全体の核心的なテーマである「生きろ、其方は美しい」というメッセージと深く共鳴しています。性や病気というタブー視されがちな肉体のリアルを直視したからこそ、本作は世代を超えて観客の胸を打つのです。