東京上空を米軍が支配する横田空域の真相|羽田迂回の代償と返還問題

東京上空を米軍が支配する横田空域の真相|羽田迂回の代償と返還問題にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

横田空域とは、正式名称を「横田進入管制空域(Yokota RAPCON)」と呼び、米空軍横田基地(東京都福生市など)に駐留する第374空輸航空団が航空管制業務を行っている空域を指します。日本の主権下にある首都上空でありながら、日本の民間航空機や国土交通省の航空管制官が自由に飛行ルートを設定できない特異な空間です。

航空路図や防衛白書などの地図データを確認すると、その範囲は驚くべき広さに及んでいます。東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、栃木県、山梨県、長野県、新潟県、福島県にまたがる「1都8県」の広大なエリアをカバーしており、西は伊豆半島北部から北は新潟県境付近まで達しています。

さらに特徴的なのは、その立体的な構造です。空域は単一の平坦な天井ではなく、横田基地を中心として外側に向かって広がる「逆ピラミッド型(階段状)」の高度制限が設定されています。基地周辺の低高度(地上から約2,400メートル以上)から、外縁部では最高約7,000メートル(約2万3,000フィート)までが米軍の管制下に置かれています。この巨大な壁が存在するため、羽田空港から離着陸する民間旅客機は、横田空域の下を潜り抜けるか、あるいは空域の外側へと遠回りする飛行経路を強いられています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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