ヒラメの寄生虫クドア食中毒とは?症状・潜伏期間と死滅条件を徹底解説
ヒラメの寄生虫クドア食中毒とは?症状・潜伏期間と死滅条件を徹底解説とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
クドア(学名:クドア・セプテンプンクタータ / Kudoa septempunctata)は、魚類の筋肉細胞内に寄生する粘液胞子虫の一種です。胞子のサイズは約10マイクロメートル(0.01ミリメートル)と極めて微細であり、花びらのような7つの極嚢(胞子嚢)を持つ独特の形態をしています。
クドアが人体に悪影響を及ぼすメカニズムについては、国立医薬品食品衛生研究所などの研究によって解明が進んでいます。多量のクドア胞子を含んだヒラメの生肉を摂取すると、胞子から飛び出した極糸がヒトの腸管上皮細胞を刺激し、一時的な細胞障害と腸管バリア機能の低下を引き起こします。これにより、体内の水分が腸管内へ急激に分泌され、水様性の下痢や嘔吐が誘発されます。
厚生労働省のガイドラインでは、筋肉1グラムあたり1.0×106個(100万個)を超えるクドア胞子が確認された生鮮ヒラメが食品衛生法第6条違反(有害な食品等の販売禁止)の対象として規定されています。この基準値を超える高濃度の寄生があるヒラメを生食した場合にのみ発症リスクが高まるため、微量寄生であれば発症しないケースも報告されています。