『今夜はビート・イット』歌詞和訳と真意|逃げろの衝撃と伝説の舞台裏

『今夜はビート・イット』歌詞和訳と真意|逃げろの衝撃と伝説の舞台裏にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

Q1:「Beat it」は直訳するとどういう意味ですか?なぜ「今夜はビート・イット」という邦題がついたのですか?
A1:スラングとしての「Beat it」は「立ち去る」「ずらかれ」「逃げろ」「失せろ」という意味です。語源は「Beat the road / Beat the path(地面を踏み固めて去る=旅立つ)」から来ています。1983年当時の日本のレコード会社(EPIC・ソニー)は、原題の語感を活かしつつ、夜のストリートの緊迫感や若者のディスコブームを喚起するために「今夜は」というシチュエーションを補加して『今夜はビート・イット』という印象的な邦題を冠しました。

Q2:イントロの印象的なギターリフはエディ・ヴァン・ヘイレンが弾いているのですか?
A2:いいえ、これは非常によくある勘違いです。エディが担当したのは中間部の激しい「ギターソロ」のみです。楽曲を象徴するイントロの有名なギターリフ、およびバッキングのリズムギターとベースは、ロックバンドTOTOのギタリストであるスティーヴ・ルカサーが演奏しています。ルカサーのタイトなリフがあったからこそ、エディのソロが劇的なコントラストを生み出しました。

Q3:なぜマイケルはわざわざハードロックのギタリストを起用したのですか?
A3:人種や音楽ジャンルによって細分化・分断されていた米国の音楽マーケットを統合するためです。当時、黒人音楽専門のラジオ局と白人ロック専門のラジオ局は明確にリスナーが分かれていました。プロデューサーのクインシー・ジョーンズとマイケルは、黒人特有のファンキーなビートに本物のハードロックギターを融合させることで、すべての音楽ファンをひとつのダンスフロアに集めるという壮大なクロスオーバー戦略を実行し、見事に成功させました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest