プロ絵師が明かす汗の描き方!透明感と立体感を操る神技メイキング

プロ絵師が明かす汗の描き方!透明感と立体感を操る神技メイキングの基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

デジタル作画における汗の質感とレイヤー設定は、ツールを問わず極めてシステマチックに構築できます。CLIP STUDIO PAINTおよびアイビスペイントにおける、再現性の高い標準的な汗メイキング手順は以下の4ステップに集約されます。

ステップ1:水滴のベース形状と落ち影の配置(乗算レイヤー)
肌の着色が完了したレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、ブレンドモードを「乗算」に設定します。不透明度を60〜75%程度に調整し、肌の影色(または周囲の環境光を含んだくすんだ赤褐色)を選択。硬めの丸ペンやGペンで水滴の形を描き、下部(肌に接地している側)をやや濃く残しつつ、中央部分を柔らかい消しゴムやエアブラシの透明色で軽く抜きます。これにより、液体の中央が透けて見える光学現象が再現されます。

ステップ2:奥側のフチ取りと立体感の強調(焼き込み・乗算レイヤー)
水滴の輪郭を際立たせるため、乗算レイヤー上で水滴の下端・側面に細い濃色の一筋を加えます。水滴が肌の上で盛り上がっている厚みを表現するため、接地部分の影をシャープに引き締めるのがポイントです。

ステップ3:肌の汗ハイライトの点描(加算・発光レイヤー)
最上面に新規レイヤーを作成し、ブレンドモードを「加算(発光)」(アイビスペイントの場合は「加算」または「スクリーン」)に設定します。純白、あるいは光源の色(屋外ならわずかに黄みがかった白、青空の下ならわずかに水色)を選び、光源側の縁に極小の点で鋭い光を打ち込みます。さらに、対角線上にある水滴の底側にも、屈折して集まったわずかな光(環境反射)を薄く乗せると、一気にプロ級の透明感が宿ります。

ステップ4:周囲へのなじませとぼかし処理
仕上げに、肌へ触れている境界部分を「色混ぜツール」や「ぼかしツール」で数ピクセルだけなじませます。完全に輪郭をぼかすのではなく、「エッジが立ったシャープな部分」と「肌に溶け込む柔らかい部分」を7対3の比率で残すことが、硬いガラス玉ではなく柔らかな液体に見せる秘訣です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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