ルーツとは何か?言葉の深層と伝説的名作ドラマの知られざる裏側
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「ルーツ」という言葉が世界的な社会現象として定着した契機を語る上で、作家アレックス・ヘイリーの存在は外せない。彼が自らの先祖の口伝を頼りにアフリカ・ガンビアへと渡り、12年の歳月をかけて書き上げた長編小説は、アメリカ社会に強烈な雷鳴を轟かせた。
その小説を原作とするルーツ (1977年のテレビドラマ)は、米大手放送局ABC (テレビネットワーク)によって全8夜連続で放送され、全米人口の半数以上が視聴するという空前絶後の記録を打ち立てる。西アフリカから奴隷船で運ばれ、過酷な運命に抗い続けた主人公クンタ・キンテの姿は、人種や国境を超えて人々の胸を打った。
当時まだ無名の新人だったレヴァー・バートンが演じた若き日のクンタ・キンテ。自らの誇りと名を奪われそうになりながらも叫び続ける彼の眼差しは、テレビの枠を超え、世界中の視聴者に「人間としての尊厳」とは何かを痛烈に突きつけた。