緑色のじゃがいもは加熱しても毒が消えない?皮を剥けば安全なのか徹底解説

緑色のじゃがいもは加熱しても毒が消えない?皮を剥けば安全なのか徹底解説に関する質問を詳しくまとめました。最新データをチェックしましょう。

購入時には普通の薄茶色だったじゃがいもが、気づけば緑色に染まっている光景は珍しくありません。この現象は単なる色素の変化ではなく、植物が生育・防衛のために化学反応を起こした証拠です。じゃがいも日光変色理由の根本には、光合成を行おうとする葉緑体の形成があります。光を感知した塊茎(イモ)は葉緑素(クロロフィル)を作り出して緑化しますが、問題はクロロフィルそのものではありません。葉緑素が生成されるプロセスと完全に連動して、害虫や微生物から自らを守るための防御物質であるソラニンおよびチャコニンというステロイドアルカロイド配糖体が爆発的に合成される点にあります。

一般的に安全とされる通常のじゃがいもであっても、可食部100gあたりおよそ2〜10mg程度の天然毒素を含んでいます。この程度の微量であれば人間の代謝機能によって問題なく処理されます。ところが、日光や蛍光灯などの人工光を浴びて表皮が緑化した部位では、100gあたり100mg〜500mg以上という致死量にも迫る超高濃度にまで跳ね上がります。厚生労働省および農林水産省の報告によると、ヒトに対する毒性の発現量は体重1kgあたりおよそ0.5mg〜1.0mgの摂取で吐き気や頭痛などの自覚症状が現れ、1.5mg〜3.0mgを超えると重症化や生命の危機に瀕すると報告されています。体重50kgの成人であれば25mg、体重20kg前後の幼児であればわずか10mgを口にしただけで中毒症状に陥る計算です。

見逃せないのが、芽とその基部(付け根)の存在です。古くから知られるじゃがいも芽毒性は非常に強烈で、芽の先端や基部には100gあたり数百mgを超える毒素が凝縮されています。緑色に変色した皮と発芽した芽が重複している状態は、まさに天然の毒薬を凝縮させた危険な状態に他なりません。「表面が少し青白いだけだから」という過信が、体調を根底から狂わせる引き金になります。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest