屋根だけじゃない!バルコニーとベランダの違いと不動産の新常識

屋根だけじゃない!バルコニーとベランダの違いと不動産の新常識の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

日常会話において、両者を分ける最大の識別点は「屋根があるかないか」という極めて単純な構造の違いだ。2階以上にあって建物の外壁から張り出し、屋根や庇を備えている空間を「ベランダ」と呼ぶ。一方、屋根を持たず、空に向かって完全に開かれた手すり付きのスペースが「バルコニー」だ。雨の日に洗濯物を干したまま外出できるかどうかという生活実感の差が、まず最初の識別軸になる。

しかし、法律の世界へ足を踏み入れると景色は一変する。日本の建築基準法および国土交通省の関連規定では、「ベランダ」と「バルコニー」という用語を厳密に区別して別々の条文を設けているわけではない。建築確認の手続き上、双方は等しく「バルコニー等」の外部開放空間として一括りに扱われる。行政が注視するのは名称の違いではなく、建物の外壁面から外側へどれだけ突き出しているかという「突出寸法」だ。

一般的に、外壁から1メートル以内の張り出しであれば、建築面積(建ぺい率の計算基準)には算入されない。だが、昨今好まれる奥行き2メートルを超えるワイドスパン設計を採用した場合、1メートルを超える突出部分が建築面積に組み込まれる。庇が深くかかったベランダであれ、開放的なバルコニーであれ、法定の境界線を越えた途端に建築プラン全体の自由度を圧迫するリスクを孕んでいる。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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