奇跡の復活劇!播州一献が今ふたたび日本中の酒徒を魅了する理由

奇跡の復活劇!播州一献が今ふたたび日本中の酒徒を魅了する理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

兵庫県の北西部に位置する山あいの町、兵庫県宍粟市山崎町。天保8(1837)年創業の歴史を誇る山陽盃酒造株式会社は、2018年に蔵の大半を焼き尽くす痛ましい火災に見舞われた。歴史ある木造蔵や醸造設備が灰燼に帰したあの瞬間、多くの人々が言葉を失い、一時は蔵の存続すら危ぶまれた。

しかし、蔵元杜氏である壷阪雄一は決して歩みを止めなかった。地元住民や全国の熱狂的なファンからの支援を背に受け、仮設の設備から仕込みを再開。奇跡的とも言えるスピードで蔵を再建させただけでなく、この試練を「酒造りを根底から革新する契機」へと変えてみせたのだ。

新設された蔵には、最新の温度管理システムや徹底した衛生環境が整えられた。伝統の技法に科学的なデータ管理を融合させ、よりクリアで透明感のある酒質設計へとシフト。ピンチを最大の進化に変えた壷阪の不屈の情熱こそが、現在の播州一献の揺るぎない背骨となっている。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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