心療内科と精神科の違いとは?症状別の選び方と受診前の完全ガイド
心療内科と精神科の違いとは?症状別の選び方と受診前の完全ガイドについて専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をご確認ください。
駅前や商業ビルで最も頻繁に目にするのが「メンタルクリニック」という屋号です。医療法上の正式な診療科名ではなく、多くは「精神科」や「心療内科」のいずれか、または両方を標榜する診療所の通称です。
日本国内において「精神科」という単語に対して生じがちな心理的抵抗感(受診のスティグマ)を緩和するため、1990年代後半から広まった呼称です。しかし、看板が同じ「〇〇メンタルクリニック」であっても、院長の出身医局や専門資格によって診察の中身は大きく異なります。
精神科医は「日本精神神経学会専門医」や「精神保健指定医」を保持し、精神疾患の診断基準(DSM-5やICD-11)に基づく精神薬理学の深いトレーニングを受けています。これに対して純粋な心療内科医は「日本心身医学会」や「日本心療内科学会」の専門医を有し、内科学を基礎として身体疾患と心理社会的要因の相互作用を解き明かす訓練を積んでいます。
厚生労働省の統計動向を見ても、実態として「純粋な心療内科専門医」の数は精神科専門医に比べて圧倒的に少数です。そのため、街中のクリニックの多くは精神科医が開業し、患者が受診しやすいよう「心療内科」を併記して掲げているのが実態です。クリニックを選ぶ際は、名称の響きだけで判断せず、公式サイトの「医師紹介」で院長がどちらの専門医資格を持っているかを確認することが重要です。