パスポートの所持人記入欄はなぜ廃止?身分証で使えない理由と対処法
パスポートの所持人記入欄はなぜ廃止?身分証で使えない理由と対処法とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
手元のパスポートを開いたとき、最終ページにあるはずの「所持人記入欄」が見当たらず驚いた方も多いはずです。この変更は、外務省が2026年2月4日以降に申請を受け付けた「2026年旅券」から導入された仕様変更に端を発しています。査証欄に葛飾北斎の「冨嶽三十六景」が描かれたことでも話題となった新型旅券ですが、同時に長年親しまれてきた手書きの記入欄が削除されました。
最大の廃止理由は「偽造・改ざんの防止」と「国際基準への準拠」です。従来の所持人記入欄は所持者自身がボールペンなどで自由に住所や氏名を記入できる仕様でした。しかし、この手書き領域は公的な証明力を持たないばかりか、悪意ある第三者による書き換えや不正利用の温床になりやすいという弱点を抱えていました。
国際民間航空機関(ICAO)の標準仕様に合わせ、セキュリティレベルを極限まで高める目的で、手書き欄そのものが撤廃されたという経緯があります。見た目のデザイン刷新だけでなく、日本旅券の国際的な信頼性を維持するための重要なセキュリティ強化策でした。