最後の晩餐でユダはどれ?銀貨の袋とダヴィンチが仕組んだ見分け方
最後の晩餐でユダはどれ?銀貨の袋とダヴィンチが仕組んだ見分け方について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
舞台はイタリア・ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院。ドミニコ会の修道僧たちが食事をとる食堂の北壁に、この傑作は描かれた。テンペラと油彩を混ぜた独自の技法で描かれた壁画は、奥行きのある遠近法によって、まるで食堂の空間がそのまま絵画の奥へと続いているかのような錯覚を生む。
イエス・キリストの右側頭部の一点に収束する消失線。そこから四方へと広がる使徒たちのリアクションは、3人ずつ4つのグループに整然と分けられている。
叫び、立ち上がり、互いに顔を見合わせる使徒たち。激しい動揺のウェーブが広がる中、ユダだけは身を後ろへ引き、ぎくりとした表情でイエスを見つめ返している。静寂と喧噪のコントラストが、食堂の空気すら凍りつかせる。