黒糖の旨味が染み渡る!薩摩伝統「げたんは」の歴史と名店の真髄
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げたんはを語る上で避けて通れない金字塔が、鹿児島市に本拠を置く株式会社南海堂だ。スーパーや駅売店、物産館で見かける黄色と赤のレトロなパッケージは、地元民にとって幼少期からの記憶そのものと言っていい。
南海堂のこだわりは、生地の焼き上がりと蜜漬けの絶妙なタイミングにある。熱伝導を計算し尽くしたオーブンでふっくらと焼き上げられた生地は、余熱が残るうちに濃厚な黒糖蜜へダイブする。これによって、外側は蜜が染み込んでしっとりとした羊羹のような艶を帯び、芯の部分には適度な弾力が残る。甘さは強烈だが、決してくどくない。黒糖特有の微かな苦味とミネラル感が、後味を驚くほど切れ味よく仕上げているのだ。