卸価格とは?上代下代の違いや掛け率相場と損しない価格設定の真相
卸価格とは?上代下代の違いや掛け率相場と損しない価格設定の真相とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
卸価格を算出する根幹となるルールが「掛け率(かけりつ)」です。掛け率とは、小売価格(上代)に対して卸価格(下代)が何パーセントに設定されているかを示す比率を指します。
掛け率の計算方法と相場を理解するための基本計算式は次の通りです。
卸価格(下代) = 小売価格(上代) × 掛け率
例えば、上代10,000円の商品に対して掛け率が「6掛け(60%)」であれば、卸価格は6,000円になります。この場合、小売側の粗利益は4,000円(粗利率40%)です。仕入れ実務においては、この掛け率が業界や商品カテゴリの商慣習によって大きく固定化されています。
業界ごとの仕入れ値と原価率の目安を客観的な数値データで比較したものが以下の表です。
データを見れば明らかなように、原価率が低く見えるアパレルや化粧品は、一見すると小売店にとって大きな利益をもたらすように映ります。しかし、これらは「トレンドの移り変わりによる在庫滞留リスク」や「季節外れ商品の大幅値引き」を小売業者が背負う構造になっているため、高い利益幅が最初から組み込まれているのです。