原価割れとは?あえて赤字で売る理由と違法になる境界線を徹底解説

原価割れとは?あえて赤字で売る理由と違法になる境界線を徹底解説とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

戦略的な意図がある場合や在庫処分であっても、原価割れ販売の乱用は企業に極めて重いリスクをもたらします。

第一にブランド価値の毀損と価格決定力の喪失です。一度「安売りが当たり前のブランド」という認識が消費者に定着すると、適正価格に戻した途端に顧客が離散し、二度と定価で売れなくなる「安売りスパイラル」に陥ります。

第二に原価割れの会計処理に伴う決算への直接的な打撃です。期末時点で保有している在庫の時価が取得原価よりも下落している場合、会計基準に基づき「棚卸資産評価損(低価法)」を計上しなければなりません。帳簿上の資産価値を強制的に切り下げる処理が必要となり、営業利益や純利益を大きく圧迫します。

さらに、薄利多売どころか「売れば売るほど赤字」になる状態が続けば、キャッシュの流出スピードが加速し、金融機関からの融資引き揚げや信用格付けの急低下を招くことになります。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest