クレオパトラの鼻の真相!名言の真意とコインが暴く素顔の正体
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17世紀フランスの天才数学者であり哲学者でもあったブレーズ・パスカルは、その遺稿集『パンセ(瞑想録)』の中で「クレオパトラの鼻、それがもっと低かった(短かった)なら、大地の全表面は変わっていただろう」と記しました。この一節は、クレオパトラの鼻筋が通った美しさを称賛したものと誤解されがちですが、パスカルの意図は全く別のところにありました。
パスカルが論じたかった本質は、「人間の虚栄と歴史の不条理」です。一国の興亡や世界秩序の激変といった重大な出来事が、個人の些細な恋愛感情や気まぐれといった取るに足らない原因によって引き起こされてしまう脆さを鋭く風刺した警句でした。カエサルやアントニウスといったローマの最高権力者たちが彼女に溺れ、国家の運命を左右する大戦争(アクティウムの海戦など)へと突入していった史実を引き合いに出し、人間の理性のあやうさを指摘したのです。