20代女性でLdlだけ高い原因とは?痩せ型でも急増する理由と対策
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生活スタイルに全く心当たりがないにもかかわらず、突出した高数値が検出された場合、単なる一過性の体調不良として片付けるのは危険です。背景に明確な基礎疾患が潜んでいる可能性を疑う必要があります。
若年女性で最も警戒すべき疾患が、遺伝子変異に起因する家族性高コレステロール血症(FH:Familial Hypercholesterolemia)です。日本動脈硬化学会の診断基準では、未治療時のLDLコレステロール値が180mg/dL以上を示し、両親や祖父母など2親等以内の血縁者に若年性冠動脈疾患(男性55歳未満、女性65歳未満での心筋梗塞や狭心症)の病歴がある場合、強く疑われます。この疾患はヘテロ接合体であれば約200〜500人に1人と非常に高い頻度で発症する遺伝性代謝異常であり、食事や運動をどれほどストイックに改善しても、肝臓の遺伝的受容体異常によってコレステロールの回収が行われません。アキレス腱の肥厚(触診やX線撮影で判定)や皮膚の黄色腫が物理的なサインとなります。
また、20代〜40代の若い女性に好発する内分泌疾患である甲状腺機能低下症(代表例として橋本病)も、悪玉コレステロールだけを著しく押し上げる代表的な病態です。喉仏の下にある甲状腺から分泌されるホルモンは全身の基礎代謝を司っていますが、これが自己免疫反応などによって不足すると、肝臓におけるコレステロールの代謝・排出速度が著しく減速します。「最近強いだるさを感じる」「寒がりになった」「朝起きると顔や手がむくむ」「便秘が続く」といった症状を単なる疲労や冷え性と自己判断して見過ごしていると、脂質異常だけが健診で引っかかるという事態を招きます。