双葉病院「置き去り誤報」の真相とは?緊迫の避難劇と裁判判決の全貌
双葉病院「置き去り誤報」の真相とは?緊迫の避難劇と裁判判決の全貌について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。
2011年3月、福島県大熊町にある精神科・内科病院「双葉病院」(敷地内の介護老人保健施設サンシャイン双葉を併設)において、寝たきりの高齢者や重症患者を含む多数の入院患者が犠牲となりました。震災直後、全国の大手新聞やテレビ各局は「医師や職員が患者約200人を置き去りにして避難」「自衛隊が救助に入った際、院内にはスタッフが1人もいなかった」とセンセーショナルに報道。世論は病院関係者への激しい非難一色に染まりました。
しかし、この双葉病院事件の真相は、報道された内容とは正反対のものでした。実際には、院長をはじめとする職員たちは通信・交通が完全に途絶した極限状態の中、患者の命をつなぐために不眠不休で活動を続け、自衛隊や救助隊の到着を信じて現地に踏みとどまっていたのです。
悲劇の発端は、原発事故に伴う避難指示と、重症患者の搬送体制が崩壊したことにありました。人工呼吸器や点滴が必要な寝たきり患者を搬送するための大型バスや医療資材は届かず、外部からの支援情報も遮断。現場の医師たちは見捨てて逃げるどころか、自ら被曝のリスクを背負いながら患者の救出を待ち続けていました。