ラピュタ主題歌『君をのせて』歌詞の真実|宮崎駿が込めた別れと希望
ラピュタ主題歌『君をのせて』歌詞の真実|宮崎駿が込めた別れと希望にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
映画『天空の城ラピュタ』の主題歌である『君をのせて』は、最初から完全な歌として構想されていたわけではありませんでした。音楽を手掛けた久石譲氏が映画のために制作したメインテーマ曲に感銘を受けたプロデューサーの高畑勲氏が「この曲に歌詞をつけてエンディングに歌を流そう」と提案したことが発端です。
作詞を依頼された宮崎駿監督は、演出覚書やプロット段階で書き留めていたイメージメモを基に、言葉を紡ぎ出しました。宮崎監督が持つ独特の叙情性と児童文学への深い造詣が、飾り気のないシンプルな言葉選びの中に宿っています。ひらがなを基調とした易しい表現でありながら、子供から大人まで胸を締め付けられる深みを持つのは、監督の生々しい感性がそのまま投影されているためです。
そして、この重層的な世界観を歌い上げたのが、当時透明感あふれる歌声で抜擢された井上あずみ氏でした。過度な感情表現を抑え、凛とした佇まいで歌い上げるボーカルスタイルが、楽曲の持つ哀愁と清々しさを完璧なバランスで昇華させています。