小野薬品2026年の勝算|オプジーボ特許切れと巨額買収、株価の将来性
小野薬品2026年の勝算|オプジーボ特許切れと巨額買収、株価の将来性に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
オプジーボ依存からの脱却という至上命題に対し、経営陣が放った最大の一手が米デシフェラ・ファーマシューティカルズの買収でした。投じられた資金は約24億ドル(当時の為替レートで約3,700億円)。この大型M&Aに対して市場からは「高値掴みではないか」「買収後のシナジー創出に時間がかかる」といった懐疑的な見方も一部で上がりました。
しかし、経営企画および研究開発の現場を取材すると、明確な戦略的意図が見えてきます。デシフェラ買収の最大の狙いは、すでに米国・欧州で胃腸管間質腫瘍(GIST)治療薬として承認・上市されている「キンロック(一般名:リプレチニブ)」の即戦力化と、腱滑膜巨細胞腫(TGCT)を対象とした新規キナーゼ阻害剤「ビムセルチニブ」をはじめとする有望な後期パイプライン新薬の獲得にあります。
さらに重要なのが「自社による欧米直販体制の獲得」です。かつてオプジーボの海外展開を海外メガファーマに委ねた結果、巨額のロイヤルティを得た一方で、自前でのグローバル商業化ノウハウを蓄積しきれなかったという反省があります。デシフェラを傘下に収めたことで、米国および欧州主要国における自社販売網を一挙に手中に収め、オプジーボの特許が切れる前に「真のグローバル創薬企業」への脱皮を図る基盤が整いました。