直虎の小野政次はなぜ伝説に?高橋一生が見せた壮絶な最期と真価
直虎の小野政次はなぜ伝説に?高橋一生が見せた壮絶な最期と真価の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
大河ドラマ『おんな城主 直虎』が始まる以前、日本史ファンの間における小野但馬守政次の評価は、お世辞にも高いものではありませんでした。従来の歴史資料や井伊家の伝承において、小野家は「今川家に内通して主家を脅かした悪辣な家老」「井伊家を乗っ取ろうとした奸臣」として描かれることが通例だったためです。
ネット上でも当初、「また小野家が嫌われ者として描かれるのか」「勧善懲悪の敵役になるのだろう」という見方が大勢を占めていました。しかし、脚本家の森下佳子と制作統括の岡本幸江は、その固定観念を根底から覆しました。政次が冷徹に振る舞い、今川に媚びを売るような行動を取ったのは、戦国という弱肉強食の乱世で小野一族と井伊家を生き残らせるための「隠された防波堤」だったという大胆な再解釈を試みたのです。
感情を表に出さず、ただ目線や指先の微細な震えだけで内面の葛藤を表現した高橋一生の演技は、歴史通の視聴者をも唸らせました。「単なる美化ではない、乱世の官僚としてのリアリティがある」と評価されたことで、歴史上の小野政次像そのものを刷新するきっかけとなりました。