85歳の怪物はなぜ今も画面を支配するのか――徳光和夫が体現する「テレビが失った生身の毒と情」
85歳の怪物はなぜ今も画面を支配するのか――徳光和夫が体現する「テレビが失った生身の毒と情」の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
徳光のアナウンス技術の土台にあるのは、日本テレビ時代に看板を背負った『ズームイン!!朝!』での過酷な生放送経験だ。全国各地の中継を結び、秒単位で変化する天候やハプニングを、街頭の通行人を巻き込みながらさばき切った。
スタジオの密室に閉じこもるのではなく、常に風が吹き抜ける現場に身を置き、一般の生活者と同じ目線で言葉を交わす。彼が放つ言葉が時に不躾でありながら決して人を傷つけないのは、長年の街頭中継で培われた「人間の機微に対する勘どころ」が骨の髄まで染み付いているからに他ならない。