脳画像スライスレベル判別法|基底核から半卵円中心までの見分け方

脳画像スライスレベル判別法|基底核から半卵円中心までの見分け方を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

臨床で標準的に用いられる頭部アキシアル断面は、眼窩耳孔線(OM line)あるいは前交連・後交連線(AC-PC line)を基準面として頭頂部に向けて平行に撮影されます。脳CT読影の基本および脳MRIアキシアル断面の走査において、臨床的に把握すべき階層は大きく5つの代表的レベルに集約されます。

スライスレベル主要な解剖指標(ランドマーク)臨床的観察ポイント編集部の見解・評価中脳レベル大脳脚、黒質、赤核、脚間窩、中脳水道、テント切痕「ミッキーマウス様」のシルエット、脳幹梗塞、脳ヘルニアの兆候生命維持に直結する脳幹機能の観察層。意識障害や動眼神経麻痺の鑑別起点です。基底核・モンロー孔レベル尾状核頭、被殻、淡蒼球、視床、内包(前脚・膝部・後脚)、側脳室前角、第3脳室くの字型の内包後脚、モンロー孔の開通性、被殻出血・視床出血好発部片麻痺の直接原因となる錐体路集束部。読影において最も情報密度が高い中核断面です。側脳室体部・放線冠レベル側脳室体部(平行に並ぶ八の字型)、脳梁体部、放線冠(広範な投射線維)側脳室外側の白質領域、穿通枝領域梗塞、ラクナ梗塞の好発部側脳室壁に接する白質線維束の同定層。錐体路の分散と高次脳機能障害の評価に不可欠です。半卵円中心レベル脳室が消失した直上の広大な皮質下白質、帯状溝、中心溝の最上部入口側脳室ルーフ(天井)直上、分水嶺(境界領域)梗塞、広範な白質病変脳室が完全に見えなくなる境界。血流不全に脆弱なボーダーゾーンの観察に集中します。頭頂葉・中心溝レベル中心前回(運動野)、中心後回(感覚野)、中心溝(ローランド溝)、帯状溝縁枝逆オメガ(Ω)サイン、中心前回の同定、皮質梗塞・出血手指の運動野(ハンドノブ)を捉える最重要スライス。局所麻痺の局在診断を確定させます。

上記の脳画像スライスレベル一覧を頭に焼き付けておくことで、CTやMRIのコマ送り操作を行っても「現在の高さ」を即座に脳内でキャリブレーションできるようになります。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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