タコの下処理決定版!塩もみぬめり取りと柔らかく茹でるプロの技
タコの下処理決定版!塩もみぬめり取りと柔らかく茹でるプロの技の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
茹で上がったタコを極上の料理に昇華させる最後の仕上げが包丁仕事です。タコの身は繊維が縦横に走っているため、通常の魚のように平造りにすると噛み切るのに力が必要になります。
プロの現場で用いられる刺身の切り方の代表が「波造り(なみづくり)」です。包丁の刃を前後左右に波打たせるようにジグザグに動かしながら切ることで、断面に無数の凹凸を作ります。この凹凸が醤油やワサビをしっかり絡め取り、口に入れた瞬間の舌触りを驚くほど滑らかにします。また、吸盤のコリコリした食感を活かすため、吸盤列と身を切り分けて別々に盛り付ける手法も職人の定番です。
もし一度に食べきれない場合は、的確なタコ冷凍保存法を実践してください。茹で上がったタコの粗熱を完全に取り、ペーパータオルで表面の水分を徹底的に拭き取ります。空気に触れると酸化して冷凍焼けを起こすため、1回分ずつラップでピッチリと密閉し、ジッパー付き保存袋に入れて急速冷凍します。保存期間の目安は約3〜4週間です。解凍時はドリップ(旨味成分の流出)を防ぐため、電子レンジを使わず、前日に冷蔵室へ移して緩慢解凍するのが鉄則です。
【プロの結論】生タコ購入に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
スーパーの鮮魚コーナーや産直市場で見かける生タコですが、すべての家庭に手放しでおすすめできるわけではありません。時間的リソースや調理環境に応じた冷静な見極めが求められます。
生タコの下処理に挑戦すべき人:
- 素材本来の甘み、市販の茹でタコでは決して味わえない芳醇な磯の香りとみずみずしい食感を体験したい人
- 調理の科学的プロセス(塩もみによる物性変化や温度管理)を料理の楽しみとして堪能できる人
- 釣りなどで獲れたての新鮮なタコを入手できる環境にある人
市販のボイルタコを選択すべき人:
- 調理後のシンク掃除や生臭さの処理に時間を割きたくない人(塩もみ時のぬめりや飛び散りは相応の清掃を要します)
- 短時間で手軽にカルパッチョやタコ焼きの具材を用意したい人
- 大きな寸胴鍋や大量の氷を用意することが難しい調理環境の人
なお、市販の茹でタコであっても、パックから出して軽く水洗いし、熱湯に緑茶を加えた湯で10秒ほどサッと湯通しする「茹でタコ臭み取り」を施すだけで、ドリップ臭が消え、劇的に風味が蘇ります。